2021/12/31

大晦日2021

バカな、俺はまだ、何もやっちゃいないんだぞ……!


何やかんやの2021年、今年何があったかと言えば「」ですね。

死んでしまってはブログにも触れられないので、実際は「死を意識した」というところでしょうか。

とはいえ、そこまで重い話でもなく、血液検査(腫瘍マーカー検査)で数値が悪かった、という程度。

若くはないと断言できる年齢ではありますが、老いているとも言い難い年齢。

何かあれば進行は早いと判断し、流石に再検査しました。

その結果は「間をおいて再検査」というもので……何も変化がなければそうなる、か?

X線検査では「所見なし」とのことで、問題ないと判断された理由はおそらくソレでしょう。

もちろん、そんな出来事だけで「」というデカいものを意識したワケではありません。

いろいろな本を読んだところ、その先や自分についていろいろと考えてしまったのですよ。

その末に出た結論が「今を生きていこう」という凡百なものだったことは良いやら悪いやら。

……まあ、読んでいた時期と睡眠不足が重なったことが悪かったのかな、と。

典型的な鬱傾向だった、と今は思っています。

寝ようぜ! たまにはアイマスを放っておいてさ!


ゲームに関しても「」は付随しており、その中で影響が大きかったのは「サイバーパンク2077」。

テーマがテーマなので当然というか、「」を意識したのもコレに引っ張られた部分はあるというか。

<Relic>という生体チップを通じて「<私>とは何か?」をマジメに考えさせられました。

小さな頃から頭の隅にあった「私をデータ化した場合、その私は<私>か?」という疑問。

これに関して私なりの結論が出た、頭の中でまとめられた、ということは結構嬉しかったりします。

ザックリ言えば、第三者やデータ化した私にとっては私だが、<私>にとっては私ではない。

世界は主観的にしか捉えられず、データ化した私のもつ視界は<私>のものではない。

<私>の視界=<私>の世界はデータ化した時点で消えて(=<私>は死んで)いる。

そういった感じですね。

データ化を複製と言い換えれば解りやすいかもしれません。

私の完全なコピーを生み出したとしても、<私>のもつ視界は私のものだけ。

<私>はコピー私の視界/世界を持ち得ない。

データ化とは、この複製後にコピー私を残して元の私を消すようなものだ、と。

とはいえ、コピー私は<私>と同じ思考・記憶・行動・性癖をもっています。

第三者からしてみれば、そこにいるのは紛うことなき私でしょう。

コピー私も自分のことを私と地続きの<私>と思うハズで、その思考やその他諸々は<私>と同じ。

その私が<私>ではないと解るのはただ一人、消えた<私>だけ。

私をデータ化した場合、同じことが起こるだろうと結論づけました。

……文章化すると、当然のことを書いている気がしてきます。

この考え方だと、「サイバーパンク2077」はどう転んでもバッドエンドだったりするのですが……。

そもそもACT1の終盤で、という話になりますから。


「私」がゲシュタルト崩壊を起こしてきた頃でしょうか。


今の科学力で実現不可能な技術の話はさておいて、ゲームとしては十二分に楽しみました。

去年12月に買って以来ずっとプレイし続け、5月頭にプラチナトロフィーを獲得(ブログ更新は8月)。

8月下旬に「死神」を蹴飛ばし、ようやく止めた、と(ブログ更新は先日)。

前回更新時にも書きましたが、以降も「サイバーパンク2077」には触れていくつもりです。

作品としても好きですし、ナイトシティ自体も好きですから。

なので、アップデートやDLCを早く、ですね。

そういえば、去年のまとめで触れた「~2077」の安定化とPS5の安定供給、共に成らず、ですか。


「サイバーパンク2077」以外のゲームは割と薄味。

というか、「サイバーパンク2077」に時間を割いていたため、薄味にせざるを得なかったという。


まずは発売日に有休を取った「モンスターハンターライズ」!

いわゆる村クエストをクリア後、放置!

……やる気はあったと思うんですよ、別のゲームというか「~2077」に没頭しすぎただけで。

幸いにもマスターランクにあたる「~サンブレイク」は来年の夏に発売なので、猶予はあります。

それまでに何とかしたいですね――と言って「何とかした」前例、あったかな?


次に「Ghost of Tsushima Director's Cut」!

本編をブラッシュアップしつつ、新たに「壱岐之譚」を加えた「Ghost of Tsushima」ですね。

そもそもの扱いとして大型DLCなので、以前放置した状況からの再開となりました。

二周目を万死+で開始して即座に心折れていたので、そこから、と。

完走した今思うと、何故心折れていたのでしょう……?

「壱岐之譚」は言ってみれば「人間・境井仁」の物語。

「冥人・境井仁」の物語である対馬でのそれと比べると、かなり湿っぽい印象。

難易度的にも「離之段」を大きく上回るため、「追之段」で挑むのが無難に思えました。

難易度以外の理由だと、「」……ですかね。

「離之段」を考えると「破之段」で挑むべきではない……。


……以上ッ!!


「ゲームをする」という目標を掲げておいて、ほぼ「サイバーパンク2077」が占めていた一年。

いろいろなゲームに手を出すことはできませんでした。

とはいえ、「サイバーパンク2077」はキッチリ触れていたワケで、悪くはないかもしれませんね。


アイマスに関しては、まずはシンデレラガールズ10周年ッ!!

めでたい。

しかし、諸々の事情で10周年記念ツアーは配信含めて全てスルー。

理由は「諸々の事情」と再び書くにとどめておきます。

これはこれで、モバマスに触れた初期のようで「らしい」といえば「らしい」感じはありますが。


デレステはようやく来た志希の4枚目のSSR、留美さんの2枚目のSSRが主たるもの。

志希はノワールフェス限定SSR、ということでシンデレラブレス/12中シンデレラマジック。

スターランクを☆20にしたものの、あまり活かせていないような……?

留美さんはCoアビリティ/11高コーディネイトということでCoDa編成に。

幸いにも(?)Coミューチャルを手に入れていないので、未だにCoDa編成は主力ですね。

留美さんといえば、新イベントの「LIVE Infinity」でSSR[マイスタイル]留美さんが完成ッ!

志希との併用を前提に、トリコロールアビリティ/7高コンセントレーションとなりました。

出番があるかどうかと言われれば……なところはありますが、次回以降に期待、というところで。


ちなみに、沙理奈の2枚目のSSRはスカチケ頼みに。

留美さんの263連、傷が深すぎた――!


モバマスでは留美さんが上位SRのアイドルLIVEロワイヤルで初の2枚取りッ!!

特技がCuCo寄り、私の手持ちもCuCoということで現役で活躍しています。

発揮値的には多少心許ないものの、特技Lv12が全てを解決してくれるでしょう、と。

志希は去年大暴れした関係か、SRとしての出番もなく。

モバマスでの出費が少ない一年だったように思います。


ミリシタは――今日受けた心の傷が深すぎるので、触れなくてもいいような気が。

しかし、4周年イベントでは初の美奈子100位入りッ!!

本当に昼夜問わず走る必要があり、さらに迫るボーダー……。

失ったもの、すり減ったものは多いものの、得られたものは当然、称号のみ。

それでもやり遂げた意味は十分あったな、と。

来年も100位以内を目指していこうと……石、足りるでしょうか?


そんな4周年イベントを走る原動力となったライブ。

「THE IDOLM@STER MILLION LIVE! 7thLIVE Q@MP FLYER!!! Reburn」ッ!!

……良かったですね(語彙力絶無)。

開幕の「Flyers!!!」でマジ泣きするとは思いませんでしたよ……。


さて、諸々振り返ったところで来年の目標ですが、今回は「PCの買い替え」に。

正直なところ年内に済ませようと思っていたのですが、何やかんやで今のPCが動いています。

HDDがちょっとした異音を立てていたハズ……?

ともあれ、このPCが生きているうちに買い替えよう、と。

買い替えるまで私も生きているといいですね、というのは考えすぎでしょうか。

……「健康に過ごす」のほうが良くない? と思えてきました。

そうしましょう、「健康に過ごす」。

それが良い。


今年最後の更新はこれで終了。

来年は少しぐらい更新頻度を上げたいですね。

2021/12/26

2077 死神

 ※「サイバーパンク2077」のエンディングに関するネタバレを含みます


3周目ッ!!


……本音を言えば2周目で終わるつもりでしたが、今度は「銀腕の男」でやらかしていた、と。

トロフィーを全て獲得済みなのでやる意味は薄いものの、目標はあります。

唯一触れていないライフパスであるストリートキッド。

1周目で自制したジュディとのロマンス。

サンプソンの生存。

そして何より、「死神なんて怖くない/(DON'T FEAR) THE REAPER」への挑戦。

「サイバーパンク 2077」で最高難易度と聞いているため、それ相応の準備は必要と判断。

実は2周目時点で強く意識していたのですが……「死神」に届かなかったため日の目を見ず。


(当たり前ですが)長くなるのでザックリ言うと、3周目の目標は全て果たしました。

ストリートキッドで開始し、サンプソンは無事生存。

やけに力の入ったジュディのロマンスも見ましたし、「銀腕の男」での選択肢もミスもなく。

そして何より、「死神なんて怖くない/(DON'T FEAR) THE REAPER」をクリアッ!!

「銀腕の男」ではジョニーのケツを叩く必要があったんですね……。

出会ったばかりの超々々自己中心的な頃を含めてジョニー・シルヴァーハンドだろうが、と。

ちなみに、サンプソンが生き延びた理由は全く理解していません。


「死神なんて怖くない」に挑んだ際の準備は以下。


能力値は肉体16/知力20/反応12/技術20/意志03という、知力と技術特化。

技術20は絶対に必要であり、知力20はクイックハックのダメージに影響するため必要。

肉体16はLE予備心臓のための調整。

結果を言えばEP生体モニターで事足りてしまったのですが、そもそも保険だったのでヨシ。

反応12は余り。

とはいえ、スムーズフローとサイクルライフルの習得ができる点は大きいと思っています。


パークは省略。

分かりやすいブリーチプロトコル・クイックハック・クラフト偏重です。

あとはエンジニアのテック武器関係、全般のリロード関係を少々、程度。

後述の理由でSG関係のパークも相応に習得しています。


武器はカーネイジ MOX・オマハ LIZZIE・アキレス WIDOW MAKERの3つ。

武器とは違いますが、LE回路ショートも装備。

クリティカル時に回路ショートを付与できるパッシブ効果があるので、火力の底上げになります。

主力はオマハ LIZZIEとアキレス WIDOW MAKERの2つ。

テック武器であり、一撃で複数の弾を発射できるためにLE回路ショートと相性が良い、と判断。

壁抜きが可能という点も高難易度の状況に向いています。

残るカーネイジ MOXはといえば……ジュディから貰った武器だから、というもの。

……これは仕方ないでしょう。

SGであり、パークもキッチリ習得しているため、武器としても十分実用的。

同時発射数が多く、LE回路ショートとの相性も良好です。

近距離戦は意外とあるので、出番もそれ相応にありました。


同じSGのタクティシャン THE HEADSMANのほうが使い勝手が良い、という点はおいておくとして。


防具に関しても省略。

クラフトアイテムで固めており、概ね似たようなものでしょう、と。

ただ、顔防具だけは拾いもののLE防具です。

クラフトアイテムの中ではBDヘッドセットが一番マシ、しかし頭防具との噛み合いがイマイチ。

そこでカメラ付きアーマードメディアオキュセットを拾い、代わりに装備しました。

素のアーマー値は低いものの、誤差ですよ、誤差。

スロットが3つあればいいんですよ(極論)。


「死神なんて怖くない」本編は……別に書くこともないのでは?

アラサカ・タワー到着直後の入口が遮蔽物もなく、一番危険に感じましたね。

建物内部に入ってしまえば遮蔽物も多いうえに、こちらは知力20。

何とでもなります(暴論)。

危険とされる歩行兵器はLE回路ショートの力で早々に無力化できるため、それほど脅威でもなく。

とはいえ、漸減するHPだけが厄介な要素。

アダム・スマッシャーの広範囲ミサイルで死にかねないので、位置取りには注意したいところ。

その点も含めてLE予備心臓は用意しておくべきかな、と。

凄まじい数の敵も気になるところですが、そこに関してはむしろ楽しめました。

「むしろこれぐらいの大軍勢が常時欲しかった」という気持ちが、割と。


エンディングは無難に「太陽」へ。

当たり前ですが2人で殴り込んだので、当たり前の風景がアフターライフに。

正直、結構ジーンとキてしまいましたね……。

<神輿>でのやり取りも特殊仕様であり、それを見るために1周する価値はあると思います。

……言い過ぎ?


完全に余談ですが、パートナーにジュディを選んだことは後悔。

というのも、どう頑張っても彼女はナイトシティを出ていくんですよね。

Vがナイトシティに残る「太陽」を選ぶうえで一番よろしくない、という。

ジュディは好きですが、都合上、仕方ない。


トロフィーは全て獲得。

見るべきものは全て見た。

これでひとまず、ナイトシティでの日々もおしまい、でしょうか。

しかし、アップデートがあると予告されているため、先を見ればナイトシティでの日々は続くでしょう。

それがいつになるかは……CD PROJEKT RED次第?

何せいろいろなゴタゴタがあったようなので……。


それまでのんびり、待つとしましょうか。

2021/09/11

【感】スパイラル:ソウ オールリセット

 ※映画のネタバレを含みます


わざわざ片道1時間半かけて観てきたよ! 「スパイラル:ソウ オールリセット」ッ!!

わざわざ注意書きを入れたので、躊躇いなく書きます。

地元の映画館で上映していないとは思わなかったな……。


まず触れておきたいのは邦題である「オールリセット」の是非。

コレに関しては「上手い」の一言。

既に8作品も続いており、新規お断りの空気もあるSAWシリーズ。

例のバスルームから連綿と続いてきた繋がりもようやく途絶え、全てを一新した今作。

まさに「リセット」。

これは新規を呼び込むための文言にもなっているのかな、と。

そして、犯人の目的である腐敗した警察組織の浄化。

これもまた「リセット」。

最後に――1つ目の「リセット」と被る部分ではありますが――ストーリーの「リセット」。

今作は明らかに尻切れトンボ、中途半端な幕引きを迎えます。

ここからまた続いていくのだな……と複雑な感情を抱かせる「リセット」。

それらをまとめて「オールリセット」。

なるほどな、上手いな、と映画を観終わってから感心してしまいました。

邦題は3作連続で褒めるところしかないと思います。


SAWシリーズを成す二本柱は「ジグソウ」と「ゲーム」。

今作の場合、一方は良かったものの……という感じ。


今作ではジグソウが出てきません。

なので、前作と同じく「誰がジグソウの模倣犯なのか?」という点が問題になってきます。

ただ、犯人に関しては観た人の100人中70人ぐらいは分かっていたのではないでしょうか。

あまりにも露骨すぎる……!

それまで殺害された警察官には理由があるのに、彼の死には理由がない。

さらに言えば、本人確認が困難な状態で見つかります。

そこを疑わない人はまずいないでしょう。

何せ、我々は「バスルームのド真ん中の死体」というあり得ない犯人を見ているのです。

それに、話が進むにつれて登場人物がどんどん減るため、消去法で……。

SAWシリーズはいきなり新しい人物が割り込んでくるような映画でもありませんから。

そんなワケで、「誰がジグソウの模倣犯なのか?」という点においては楽しめませんでした。

こうなると犯人の魅力でカバーするしかないのですが……困ったことに、それもない、という。

ジョン・クレイマーのような狂った倫理観と美学もない。

マーク・ホフマンのような冷徹さと自己利益の追求と生への執着もない。

ローガン・ネルソンのような使命感と鋼のような意志もない。

あるのはジークへの忠誠心、そしてマーカスへの復讐心だけ、という。

マーカスへの復讐は遂げてしまうので、続編があるにせよ本格的に空っぽに……?

アレでおしまい、とはいかないでしょうし、どう彼を描いていくのでしょうか。

……そういえば固有名詞を持ちませんね、彼。

終始「ジグソウの模倣犯」で、彼個人の呼び方がなかったような?


「ジグソウ」に関しては上記のとおり。

しかし、もう片方の「ゲーム」は良かったように思います。

代償を払わなければ死」という基本に忠実でシンプルな作り。

代償といい制限時間といい、少し殺意が高すぎる感じもしますが……。

ジークと対面した時に語ったように、一応、生存による改心が目的でもあるハズ。

それを考えれば殺人が目的ではなく、ジョン寄りかな、と。


最後の「ゲーム」? アレはもう「トラップ」でしょう。


まとめると、今作の正直な感想は「微妙」。

要らないオマージュ、使いどころがイマイチだったいつもの演出も引っかかるところ。

もしかするとシリーズワーストかもしれません。

人間ドラマを重視したり、突然ジョークが飛び出したりと新たな切り口を見せたことは確か。

ただ、キッチリ終わるものを期待して観たのに、続編ありきのオチでガッカリ、というところ。

犯人が分かりやすかったことも今作は挨拶みたいなもの、あくまでプロローグなんだろうな、と。

これで続編がない場合……は考えたくないですね。

これだけ延々と続いてきた作品が、あの幕引きで終わるのは許されないでしょう、マジで。

2021/08/11

2077 悪魔 II

 ※「サイバーパンク2077」のエンディングに関するネタバレを含みます


殴り合う――その前に。


2周目、開始ッ!! ……というのもずいぶん前。

少なくとも300時間以上は前です。

今回の目的は単純で、「殲滅と索敵」でやらかさないこと。

つまり、ゴロウ・タケムラの救出ですね。

1周目は救出せず……というか、例の横穴に全く気付かず、それで終わってしまいました。

なので、2周目はゴロウを救出しつつ、「悪魔」に到達しよう、と。

トロフィー獲得条件でもあるんですよね。


2周目のVのライフパスはコーポレート、男性。

何も知らなかったノーマッドでウロウロした結果、ナイトシティのことをいろいろと知りました。

なので、街に詳しいであろうコーポレートを選んでも問題ない、という判断です。

あとは、元アラサカが「悪魔」に手を貸すという構図が面白そうだな、と。


結果としては――ジョニーには申し訳ないですが――「最高」の一言。

1周目の「悪魔」はヘルマンが相棒であり、Vもまたノーマッド。

要するに<Relic>を偶然手に入れたVが「飛んで火に入る夏の虫」になる、という状況です。

しかし2周目は相棒が元アラサカのゴロウ、そしてこちらも元アラサカのV。

バディモノとして成り立つような関係を描けています。

最高にテンションが上がったのは役員会議前。

ハナコ様、アラサカに戻ったゴロウ、ボディガードのオダ、解説役のヘルマン、そしてV。

――アラサカ勢、勢揃い。

最後にサブロウ様が現れる点も含めて、状況として完璧です。

アラサカの物語として成り立つでしょうよ、この流れ!


とはいえ、コーポレートのVだからといって独立したエンディングがあるワケではありません。

そこからは1周目と同じく、<Relic>を除去して、リハビリを続け、悪夢に怯える。

身体が限界を迎えて「魂の救済」へ……。


ここで1周目と違った点は「魂の救済」の話をする相手がヘルマンではなく、ゴロウであること。

本当に「相棒」としか言えねえ……!

断ることもできましたが、いかんせん相手はゴロウ。

再会を約束して「アラサカに魂を売る」ことに。

赴任先が香川なら……いつか、うどんでも食おうぜ。


結末自体は1周目の「悪魔」と同じ。

しかし、アラサカに裏切られる気は全くしない、という不思議なエンディングでした。

これもコーポレートというライフパスとゴロウのおかげでしょうか?


さて、上記のとおりゴロウを救出したうえでの「悪魔」はトロフィー獲得条件です。

1周目で獲得していなかったトロフィーはその「悪魔」を含めて4つ。

2周目はそれらを獲得するための旅でもありました。

例の横穴と能力値に気を付けていれば、1周だけで全て獲得できるみたいですけどね。


クリスマスツリー攻撃

1周目のVは知力3(初期値)という惨状だったため、ブリーチプロトコル関係のパークは未習得。

2周目のVは知力特化に育てたこともあり、適当なタイミングで適当に獲得。

たしか、「ICEピック」「集団脆弱性」「大いなる眠り」といういかにも序盤! なデーモン群でした。


デーモン・イン・ザ・シェル

3人集まっているところに適当に強制自爆、で獲得。

EMPグレネードだと映えないな、と思ったことを覚えています。


エンスー

地獄。

やることは要するに「金策」であり、とにかく地味、とにかく時間がかかる……!

ナイトシティの銃砲店、医療施設、ジャンク屋でとにかくLE/EP/Rアイテム部品を購入。

あとはひたすらLEアシュラを作って、ドロップポイントで売却!

ドロップポイントの所持金(?)は20000€$が上限なので、各地のドロップポイントで売却!

ちなみに、レベル50・クラフトレベル20時のLEアシュラの売却価格は4028€$。

LEアシュラを4つとLEネコマタ1つをセットにして売却するのが一番良いと思います。

少なくとも200万€$は必要なので、根気との戦い。

「そこまで車を揃えてもそんなに乗らない」という事実からは目を背けていきましょう。


そして、エンバースへ向かい、「悪魔」に到達し……!



We'll never fade away!!


タイミング的には最悪だったりするのですが、それはおいておきましょう。

何せ「悪魔」ですから「“消え去りはしない”のはサブロウ様では?」と思えてしまいます。

実際、永遠の存在になるワケですし。


とはいえ、それだけで終わるVとジョニー(と私)ではありません。

真っ向から殴り込みに行こうぜ! アラサカに!!

スタッフロールを終え、再びエンバースへ向かい、今度はハナコの申し出を蹴る。

ジョニーの案を採用し、5分待ち……!!


……何もない、と。


調べてみたところ、どうやら「銀腕の男」で選択肢をミスっていたようで。

「殲滅と索敵」ではなく、今度は「銀腕の男」でやらかしたか……!


「死神」との殴り合いは3周目に持ち越し、という何だか尻すぼみな2周目となりました。

2021/03/13

2077 星

「サイバーパンク2077」のエンディングに関するネタバレを含みます

 

「星」、到達。

Vがママ・ウェルズに叱られる貴重なエンディング――!

……ではなく、アルデカルドスと共にナイトシティを脱出するエンディングですね。

何と言えばいいのか分かりませんが……すごくすき。

ジョニーとローグの件があって偶然とはいえ、最後にとっておいた意味はあったように思います。


アルデカルドスの皆の力を借りるとはいえ、結局のところ目指す場所は<神輿>。

つまり、アラサカ・タワーが最終決戦の場であることに変わりはありません。

やはりローグと同じように空からの奇襲か……と思っていたのですが、これが大違い。

ザックリ言えば、まずはトンネルの工事現場を襲撃してシールドマシンを強奪。

そしてアラサカ・タワーの地下まで掘り進んで<神輿>に向かう、というもの凄い力押しです。

アラサカに挑んでくれるのはありがたいものの、スマートさの「ス」の字もありません。

……こちとら荒野に生きるノーマッドだもんな!


トンネルへの襲撃はいわば、アルデカルドスとミリテクの正面衝突。

とはいえ、こちらにはバシリスクという切り札があります。

装甲車――いや、戦車相手にドローンや歩行兵器ごときで対処できるかなァ!?


まあ、この短時間で度々トラブルを起こしており、信頼性はドローンや歩行兵器以下なのですが。


ともあれ、少なくない犠牲を払いながらもトンネルへ突入。

ポンコツシールドマシンを叩き起こし、アラサカ・タワーの地下へ。

制震ダンパーがキッチリ備えられているあたり、やはり日本の企業ですね……。

地下からの侵入、ということでアラサカ・タワー内のルートは短め。

アダム・スマッシャーに遠慮なく別れの一撃をくれてやり、ボロボロの身体で<神輿>へ。


<神輿>でのやり取りは「太陽」での立場をジョニーと交換したような感じ。

ただ、プレイヤーがVとしてVとジョニーの結末を決められるのは良いですね。

「太陽」ではそれだけが引っ掛かりというか、心残りでしたから。

ジョニーが優しいのは相変わらずで、最後には「お前は戦い続けろ」とメッセージさえくれます。

じゃあね、相棒。

お似合いの元カノ――今カノ?―― と仲良くね。


そして時は流れ、パナムを含むファミリーの皆とナイトシティを去ることに。

Vの余命が6ヶ月程度であることは変わらないものの、パナムにはツテがあるのだとか。

2人で集合地点へ向かうワケですが――ここでニュース。

アラサカ・タワー襲撃の犠牲者にハナコ・アラサカが含まれていた、とのこと。 

そんなことやってませんけど!?」……と言いたいところですが、個人的には朗報。


<神輿>はオルトの手によって破壊された。

<Relic>は無力化。

サブロウ・アラサカの手駒であるハナコ・アラサカは死亡。


「星」はヨリノブ・アラサカ勝利ルートです。


「悪魔」を見てきた身としては、この一報が嬉しくて嬉しくて。

ここからアラサカを頂点とした世界は混沌を迎えるでしょうが、それは覚悟の上、でしょう。

とんでもない冤罪をフッ掛けられた気がするものの、それはお代として受け取っておきます。

ナイトシティからは出ていきますし、おそらくアラサカの追手もそう厳しくはないかな、と。

そもそもエンディング時点では誰の犯行か分かっていないハズ。

……しかし、「悪魔」を見ていなかったらこの展開はどう見えたでしょうか。

単に「裏切り者を始末した」としか見えず、少なくとも「嬉しい」とは思わなかったでしょうね。

ヨリノブを応援したくなるとは思いもしなかった……。


集合地点にはファミリーの皆と――リバー。

やはりと言うべきか、彼はナイトシティに残るようで……。

「お前には家族がいて俺にも家族がいる」……つまり、同じ家族にはなれない、と。

妹や甥や姪のことはV以上に大事なのでしょう。


リバーを見送り、ファミリーの元へ戻って、いざ出発。

ここで驚いたのはアラサカ・タワー侵入時に盗んできたらしいテック。

曰く、「空母が作れる」ほどの価格だとか。

……火事場泥棒が過ぎるのでは?

でも、まあ、こちとら荒野に生きるノーマッドだもんな!(開き直り)


最後は砂嵐に隠れながらトンネルを潜り、州境を越えてナイトシティとお別れ。

行き先は新たなはじまり、そして迎えるは満天の星々――。


夢を追ってナイトシティを訪れたノーマッドが、全てを奪われてノーマッドとして荒野へ帰る。

そう書くと散々ですが、バッカーを抜けた一匹狼が、こうしてアルデカルドスにいるワケです。

つまり、「ファミリー」というノーマッドにとって大切な、得難いものを得た。

それだけでも十分、戦いの日々に意味はあったというもの。

「余命」という問題こそあるものの、こちらも――前向きに考えれば――何とかなる気がします。

オルトには見放されましたが、彼女はAIであり、物理的干渉は不可能。

全ての手を尽くすことができる人間とはまた事情が違うかなと。

それにこの楽観論も無根拠ではなく、ヴィクターの薬がある程度効いているんですよね。

だとすれば、腕の良いリパードクであれば対処できるように思えるのです。

……いや、ヴィクターの腕を疑っているワケではなく!

ナイトシティで一番のリパードク、ヴィク、ありがとう! 貰った薬はちゃんと効いてるよ!


スタッフロール中の皆のメッセージは前向き(ママ・ウェルズの方を向かないようにしながら)。


特にヴィクターが凄くご満悦で本当に、心底、良かったな……と。

V自身が決めて、V自身が片付けたこの結末は彼の望むものだったのでしょう。

どうもジョニーのことは嫌っていたようですから。

リバーは写真がようやく届いた、という報告と応援のメッセージ。

愚痴がどうこう言っていたので、もしかして、付いてきても問題なかった可能性が……?

最後にミスティからは「自由に生きて」と。

<Relic>に縛られていたVにとっては「自由」こそが一番の報酬でしょう。

プレイヤーの手を離れた存在である「V」の自由は、私としても願っています。


これでザックリと全てのエンディングを見たワケですが、この「」が一番好きですね。

ジョニーの物語が放置されているものの、Vの物語としては一番キレイです。

何よりライフパスがノーマッドですから。


「ナイトシティのV」の延長であり、ジョニーの物語にケリをつける一方で謎が残る太陽」。

<神輿>こそ破壊されたものの、ジョニーは残り火のような「節制」。

アラサカに……というより、サブロウ・アラサカに加担する「悪魔」。

ナイトシティは何も変わらない「自殺」。

こうして並べてみても、やはり「」が一番かな、と。

次点を選ぶのならば「V」らしく、「サイバーパンク2077」らしい「太陽」でしょうか。

「星」は結局、レジェンドとして名を残すという夢は捨てているんですよね……。


さて、これで「サイバーパンク2077」も一段落。

とはいえ、やり残したことはまだまだあります。

2021/03/12

2077 悪魔

「サイバーパンク2077」のエンディングに関するネタバレを含みます


1周目、最後に迎えるエンディングは「星」と決めていました。

つまり、今回は残った二つのうちの一つ――「悪魔」。


最初はこの「悪魔」、スルーしてしまうつもりでした。

何せ「索敵と殲滅」でやらかしているのです。

だとすれば、見る必要もなかろう、と。

しかし、よく考えれば2周目で「やらかしている「悪魔」は見られない」ということに気付きまして。

良い話にはならないことを直感しつつ、ハナコの賭けに乗ることに。

話の結末はともかく、この選択はジョニーを裏切ることになるんですよね……。

正直、それが一番嫌な部分でした。


……アラサカに丁重に扱われるのも何だか変な感じですね。


ハナコの作戦自体はほぼ「夜想曲第15番 OP.55-1」で説明されたとおり。

アラサカ・タワーまでついて行って、役員会議でヨリノブの蛮行を証言する。

それによってヨリノブを排除、代わりにVを<神輿>まで連れて行く、と。

――役員会議に「サブロウ・アラサカの意識」という、とんでもない爆弾を持ち込むことを除いて。


そう、サブロウ・アラサカは自分の不測の事態に備えて、自分の意識を保存してあったのです。

そんなSFみたいな展開、いいの!?

いや、「サイバーパンク」だからSFか!?


「証言が必要なくなるのでは?」と一瞬思ったものの、これはあくまでバックアップなのでしょう。

バックアップ時点の記憶と、それ以降のバックアップとしての記憶をもった、サブロウ・アラサカ。

つまり、バックアップ後、紺碧プラザ内で起きたことの記憶はもたない。

「ヨリノブがサブロウを殺害した」というVの証言は必要になるハズです……おそらく。

妙な表現になりますが、殺されたサブロウ本人は既に死亡済み。

バックアップとしてのサブロウがサブロウとして話しているのでしょう。

それが本当にサブロウ本人と言えるかどうかは……難しい話になりますね。

同一性だとか、「スワンプマン」だとか、そういう方向の。


ヨリノブを役員会議で弾劾して終了! ……ならば話は早いのですが、実際はそうもいかず。

ヨリノブは不在。

とはいえ、「サブロウがいる」ワケですから、役員会議としてはその意志に従うしかありません。

サブロウはハナコに任せ、ハナコの言うとおりに事が進む――と思いきや、ヨリノブ派の襲撃!

やっぱりそうなるか!


ヨリノブ派を蹴散らしてヨリノブの元まで辿り着くと、彼の本当の目的を語ってくれます。

彼は彼なりに、サブロウを止めようと画策していたワケですね。

<Relic>もその要素の一つだったものの、各所に目をつけられ、Vたちに盗まれ……。

……不憫だな、ヨリノブ。


その後は約束どおりに<神輿>へ。

ジョニーと別れの挨拶、ということになるのですが……これがとにかくキツい!

ちゃんと約束は果たしただけに、アラサカに多少の恩義を感じているV。

心の底からアラサカを憎んでいるジョニー。

いっそ蔑んでくれれば気も楽になるのですが、罵りつつも説教に入るのがジョニー。

こういうジョニーには手厳しさよりも優しさを感じてしまいますね。

しかし、最後に彼が見せた感情は「失望」でした。

ジョニーらしく、せめて「怒り」であってほしかった……。


<神輿>からの生還、つまり<Relic>摘出後はひたすら続くリハビリに。

脳をやられているのでホラー調の演出も多々ありますが、正直、リハビリ自体がホラー。

ただ同じ調子で同じことを続けられて、それがいつまで続くのか……?

短縮されたプレイヤー視点ですら長く感じたので、V視点だと一体どれだけ……。

ブチ切れる選択肢もあったものの、私は黙々と続けていましたよ、ええ。


そんなリハビリ続きの毎日の中、テレビではサブロウ・アラサカの復活が報道されていました。

喩えで使われることの多い言葉ですが、サブロウ・アラサカにとっては文字どおりの「復活」。

サブロウの「死の超越」は言わずもがな、アラサカの盤石の体制が永遠に続くことを意味します。

そして、その鍵となる<神輿>は破壊されておらず――。


このあたりで「やっちまったか……」と思いはじめました、もう遅いのですが。


<神輿>はコンストラクト化して捕らえた魂を人質にして、アラサカの支配基盤を固めるシステム。

どこに存在するか分からず、それを破壊できるのはブラックウォールの向こう側のオルトのみ。

しかし、オルトは現実世界に興味がなく、接触の鍵となるジョニーは<Relic>に封じられていた。

そして、ヴードゥー・ボーイズだろうとネットウォッチだろうと、オルトを動かすことは不可能。

つまり、<神輿>が今後危うくなる要素はありません。

物理的に破壊、といってもアラサカ・タワーの地下にあるものは単なるアクセスポイントですから。


<Relic>は――話の中心となる試作品<Relic 2.0>は――精神を繋ぐための生体チップ。

あくまで試作段階であり、まだまだ実験途中であったものの、ヨリノブが強奪。

しかし、紆余曲折を経て<Relic>はVの身体と一体化。

Vが傭兵として過ごしている間、<Relic>はその「生きた」データを集めることになります。

そしてハナコの誘導により、<Relic>はVと共にアラサカの手の内に戻ってきた……データを携えて。


<神輿>は無事。

生きた人間による<Relic>の試験データは回収できた。

ジョニーが消滅したことにより、懸念事項となるオルトは出てこない。


「悪魔」はサブロウ・アラサカ完全勝利ルートです。


こうしてみると、ハナコが「ヨリノブが大事」と繰り返し言ってきたことも理解できます。

ヨリノブはサブロウの容れ物になる存在ですからね……。

「適合の問題」があるようなので、確率を上げるためには血縁者のほうが良いのでしょう。

何より脅威としてのヨリノブを排除することもできて、一石二鳥。

繰り返しになりますが……不憫だな、ヨリノブ。

全てが終わってハナコに縋り付いて泣いていたけれど、ハナコもサブロウ派だよ……。


視点を戻して、リハビリの日々は突然終わりを告げます。

ヘルマンの説明によると、要するに「身体がもう限界」だ、と。

「魂の救済」プログラムに参加して<神輿>へ、そして記憶痕跡を新たな肉体へ移植する、と。


罠であることは先刻承知。

何より記憶痕跡を移植してくれる保証もありませんから。

そこで受諾するか拒否するか選べるのですが……結末としては、まあ、同じですね。

今死ぬか、半年後に死ぬか、というところ。

アラサカのことを信じられるのならば生き延びるとも思えますが、アラサカですからね……。


スタッフロール中のメッセージは「太陽」とほぼ同じ。

「ほぼ」というのはまず、「太陽」では死亡するローグのものが追加されていることが違い。

そして「魂の救済」プログラムへの参加を断った場合、ハナコのものも追加。

前者はともかく、後者は驚きました。

能力を意外と高く評価されているようで、アラサカと仕事をしてみない? とさえ提案するという。

ここまで好意的なら、「魂の救済」プログラムで記憶痕跡を移植してくれる可能性も……?

――いや、アラサカでしたね。


しかし、「太陽」と同じ内容でも、今回は後ろ向きにしか考えられないとは……。

生きて帰るであろうと考えられるか、死ぬことが確定しているかの違いは大きすぎます。

「悪魔」に手を貸したこと自体が間違いか……!

2021/03/11

2077 愚者

「サイバーパンク2077」のエンディングに関するネタバレを含みます


ある以上は見ないワケにもいかないだろう……という判断で、いわゆる「自殺」エンディングへ。


ヴィクターの診療所の屋上で話が終わるので、気軽といえば気軽。

しかし、内容的にはそう気軽ではないですね……文字どおり、ですから。

印象に残ったのは、Vが自殺することのメリット。

誰も死なずに済む」、そして「2人とも最期まで自分でいられる」。

「太陽」、そしてその派生の「節制」を見ている身としては納得できるものです。

言わずもがなのローグ、「節制」で消滅するVとジョニーらしからぬジョニー。

アラサカ・タワーに突入すれば、数多くの人々が亡くなることにもなる。

誰かが死んで自分が生き延びて、それでいいのか? と。


「やるか……」とジョニーが呟いたことも重要だったように思います。

主導権を握っているのは既にVではなく、ジョニー。

そもそも、意識を失ったVの身体をヴィクターの診療所まで連れてきたのはジョニー。

疑似エンドトライジンを飲まなくても、ハンドルを握ることができてしまう状態なワケです。

そう考えると、抵抗しようと思えば抵抗できた。

しかし、そうせずにVの意思を尊重した――と。

冗談みたいな「ズッ友」も、彼にとっては冗談ではなかったのでしょう。


Vの死を受けたうえで、スタッフロール中のメッセージは様々。


現実をしっかり受け入れ、見ていてつらいヴィクター。

祈りを捧げるママ・ウェルズ。

悲嘆に暮れるジュディ。

揃ってブチ切れるパナムとケリー。

ただ、「揃って」とはいえ、「ブン殴る」と言い切るパナムと、ロミオとジュリエットに喩えるケリー。

同じようにキレていても、何となく「差」は見えてきて良いですね(?)。

そして、ミスティはVに――プレイヤーにも――語りかけるようなメッセージを。


一番心配だったリバーは意外にも冷静。

というのも、「最初の相棒が自殺した」という話が出てきまして……。

いわゆる「いい人間から死んでいく」という話です。

しょんぼりしていたことは確かなので、慰めてあげたいことも確かですが、それも当然できず。


こうして考えると、メッセージを送ってくれた皆は誰か大事な人を失っているような気がします。

ジャッキーを失ったママ・ウェルズ、ミスティ、ヴィクター。

エヴリンを失ったジュディ。

スコーピオンを失ったパナム。

ジョニーを失ったケリー。

相棒を失ったリバー。

「死」の多い街ではありますが、皆が悲しみを乗り越えてきたというのに、またVが――。


エンディングはキレイな終わり方だったと思います。

しかし、メッセージまで含めてみると……。

ケリーの吐き捨てた「陳腐」の一言が、心に深く突き刺さりますね。

2021/03/09

2077 節制

 ※「サイバーパンク2077」のエンディングに関するネタバレを含みます


「節制」、到達。


「ジョニー・シルヴァーハンドに自分の体を渡す」。

……どうしたってビターエンドという感じはします。

しかも、身体を渡されたジョニーは明らかに燃え尽きている状態。

以前のように、街を燃やし尽くすような気概は感じられません。

ただ、ジョニーとナイトシティのエピローグとしては良い雰囲気というか、良い作品というか。

目覚めて、ロッカー志望の少年とのやり取りがあって、慰霊堂へ行って、街を去る。

まるで西部劇のような幕引き。

その合間合間に挟まるのは、彼のロッカーとしての矜持。

音楽の話をしている間は彼も活き活きとしており、こういうところはやはりジョニーだな……と。


「太陽」からの派生なので、慰霊堂へ捧げるものはVのペンダントとローグの銃。

オルトを失い、ローグを失い、Vを失い、ジョニーは生きている。

きっと彼は二度とナイトシティには戻ってこない、そう思います。


正直、悪くはないエンディングだった……と考えていたものの、その気持ちはすぐに反転。

その原因は、スタッフロール中の皆からのメッセージ。


心を抉ったのは、やはり……リバー。

「太陽」の時は「最近会えていないが、甥の誕生日も近いから来てくれ」と言われたのです。

クリスタル・パレスへの潜入作戦の後なので、Vもいろいろと大変なのでしょう。

……まあ、何が起きたかは分かりませんが。

一方で、「節制」の今回は「どこをあたっても行方が分からない」と涙声で伝えており――。

それは、そうでしょう。

Vはもう……。


Vとジョニーの物語としては良くても、残された人々の気持ちを考えると良くはない、ですね……。

正直、その視点が欠けていました。

反省。

しかし、そのことを深く考えると、いわゆる「自殺」エンディングを見ることが怖くなってきます。

……見ていいものなのか?

2021/03/07

2077 太陽

「サイバーパンク2077」のエンディングに関するネタバレを含みます


 「サイバーパンク2077」、ひとまず完走。


「ひとまず」とわざわざ付けた理由は単純で、2周目に取り掛かるから、ですね。

さらに言えば、1周目で別のエンディングにも辿り着くつもりです。

エンバースに行ってから長丁場だったので、少々気合を入れる必要がありそうですが……。


今回のVのライフパスはノーマッド、女性。

私自身、「サイバーパンク」の知識が全くないことからそれに近い状況を、と。


辿り着いたエンディングは「太陽」、つまりジョニーの案にノった理由は……感傷的なもの。

正直に言えば、ザックリ下調べをした時は同じノーマッドであるパナムを頼る気でいました。

良くも悪くもノーマッド、夢の街から荒野に還るのも悪くはないだろう、妥当だ、と。

(あくまで「下調べ」であって細部は知らないので、そんな内容かどうかは知りませんが)

しかし、ジョニー絡みのサイドジョブを進めるにつれて、こう思ってしまったワケです。


「ジョニーとローグの物語を続けてあげたい」。


「夜想曲第15番 OP.55-1」の時点で、ローグは理由を伏せてジョニーと別れたまま。

ノーマッドを頼れば当然、ジョニーとローグはそれきりです。

「焼けつくような愛」というサイドジョブの名前とは逆に、明らかに不完全燃焼。

だからこそ、火をつけろ、と。

これはプレイヤーの都合ではありますが、Vの視点で言えば、勝てる確率の最も高い手。

V的にも悪い話ではないかな、という気持ちがあります。

……言い訳っぽいですね。

二人の結末はといえば、手元にローグの銃が遺っており……つまりはそういうもの。

やはり、Vとジョニーの物語に収束するか……!

短い時間ではあったものの、ローグには54年前を感じていてくれたら、と強く願います。


ちなみにジョニーの案、つまりローグの作戦はその私財・人脈をフル活用した恐ろしいもの。

大筋はシンプル。

AVでアラサカ・タワーに突っ込んで、敵を蹴散らしつつ<神輿>まで侵入、それだけです。

ただ、そのAVが爆撃機であったり、突入のサポートに人工衛星を破壊したりと、やることが派手。

もちろん用意された装備も一級品であり、何というか、負ける気がしない状態でした。

とはいえ、何事も予測不可能なことはあるもので――。

決戦では当然ジョニーの愛銃マロリアン・アームズ 3516を使ったものの、正直に言って、……。

手持ちのオーバーチュア CRASHに頼れば手早く終わったような、それではいけないような。


<神輿>に到達後は「向こう側」でVやオルトとのやり取り。

そこでの決断があって「太陽」に至っているのですが、少々複雑な気持ちは残りますね。

何せ「プレイヤー≒V」という構図の作品です。

それなのに<神輿>でプレイヤーがジョニーを操り、Vを助け、ジョニーを切る。

何か別のところ・別の条件で分岐してほしかったような……?

ちょっとだけモヤモヤします。


現実世界に帰ってきて待っていたのは……リバー。

寝返りをうってびっくりすることなんて人生でそうそうないでしょうが、私にとっては今回がソレ。

唯一、ロマンス(ベッドシーン)を経験した相手、リバー・ウォードその人がそこにいた、という。

ジョニーとの別れでしんみりしていた直後に恋人が来るとは思わないじゃん……!?

(V視点では<神輿>の直後ではないとはいえ、プレイヤー視点では直後)

いろいろなサイトでロマンスを推してくるな、と思っていたのですが、まさかこういうこととは。

オマケ的なものだと思っていたのですが、エンディングに絡んでくる要素だったのですね。

ジュディを選んでいたら、誰も選んでいなかったら、と少し考えてしまいます。


しかし、えらく豪勢な場所に住んでますね、V。

流石にケリーレベルとは言えませんが、少なくとも「サイコファン」以上の立派な家です。


ともあれ、リバーに見送られて向かうはアフターライフ。

みんなに「ボス」と呼ばれながら、ミスター・ブルーアイズに依頼を受けてクリスタル・パレスへ。

そして――スタッフロール、と。


このエンディング、個人的には納得のいくものでした。

「太陽」のトロフィー情報には「アフターライフのレジェンドになる」と書かれています。

つまり、レジェンドとしてナイトシティに名を残したのだな、当初の目標を成し遂げたのだな、と。

ただ、リバーに話したように、以前と同じくもうすぐ死ぬことに変わりはない。

<神輿>でも、既にVは身体の持ち主ではないとオルトに告げられています。

<Relic>に身体を変えられたことは確かで、ジョニーがいなくなっても長くはない。

だからこそ、最後の最後にレジェンドとしての仕事を――名を確たるものにするために。


……そう思っていたのに、「ミスター・ブルーアイズとは誰?」という話が突然出てきてですね。


エンディング中、彼はミリテクが寄越したプロキシだと思っていたのですよ。

<神輿>が破壊されて<Relic>の嘘が暴かれたことにより、アラサカの秩序は崩れ去った。

ミリテクが新しくその座に就くのならばこのタイミングだ、と。

クリスタル・パレスの顧客データもそのためだ、と。

しかし、このブログの記事を書くにあたって、表記を気にしていたところ事情は一変。

「『クリスタル・パレス』か『クリスタルパレス』か」と気にしている場合ではなくなりました。

変なことを気にして検索するもんじゃないですね……!

つまり、「ミリテクのプロキシ」という考え方は完全に的外れだったのです。

この点に関しては、AVの中で見られるヴィクターのメッセージでも触れられています。

依頼人は八方手を尽くして調べてもなお、正体不明である、と。


では、「ミスター・ブルーアイズとは誰?」ということになりますが、そのヒントはサイドジョブに。

ただの被害者だと思っていたら真っ黒なウラを見せたサンドラ・ドーセット。

完全に妄言だと思っていた預言者ギャリー。

その後が心配で仕方ないジェファーソン・ペラレス。

それらのバラバラの点が線で繋がり、先にいるのがそのミスター・ブルーアイズ。

その正体は暴走AIに乗っ取られた人間――という話が出てきました。

「全面開示」で登場する他者を操るプログラム。

「預言者の唄」での暗号めいたやり取り。

「覚めない夢」の脳や意識の改竄、Vへの警告、そして何より――ミスター・ブルーアイズ本人。

何でもアリのナイトシティのパーツだと思っていた、謎の要素がカッチリと噛み合う……という。


では暴走AI、ブラックウォールの向こう側の連中と取引する意味は?

それはきっと、V自身の延命でしょう。


言われてみれば、彼との会話で「Vなら生き延びる」という話をしているのですよ。

Vからも「そっちの約束を忘れないで」と釘を刺しており、何だか「先」があるような雰囲気です。

とはいえ、そこはあのオルトにさえ見放されたV。

当初、延命はあり得ないだろうな、と思っていたのですが……。

しかし、仮に全てがそうだとすれば、VはAI側の尖兵ということになるような?

そういえば「精神を再構築、コンストラクトとしてVの身体に定着」というオルトの話がありました。

Vとジョニーを分離する時にそれが行われていたとすれば、Vは既にAI寄りの存在……?


幕が上がるのは企業と企業の戦争ではなく、AIと人間の戦争。

ブラックウォールを越えた侵略者たちによる、社会の是正。

それもまた「サイバーパンク」なら、VはAIの体制に反発するのか? それとも人間の体制に?

考えてみると楽しくなってきますね……。


まあ、又聞きなので信憑性は保証しませんし、文責は負いませんよ、と最後にブン投げつつ。


現時点では謎の存在のミスター・ブルーアイズ。

今後の展開(DLC?)が気になりますね。

エンディングで謎を増やすんじゃない」という本音はさておいて。


少し調べてみたところ、こうして大きな謎が残るエンディングはこの「太陽」だけのようです。

よりによってえらいエンディングから見たな……!

2021/01/01

大晦日2020&元日2021

 バカな、俺はまだ、何もやっちゃいないんだぞ……!

そして、明けましておめでとうございます。


気付けば2021年。

2000年から21年ですってよ、と。

そろそろ21世紀初頭とは言えない時期でしょうか。

去年あった大きな出来事といえばCOVID-19、要するに新型コロナウイルスの流行。

生活様式が大きく変わり……と、マジメな話は専門外なのでおいておくとして。

ただ、LIVEがどんどん中止されていくのはキツいものがありました。

一昨年の名古屋公演が「生で観た最初で最後のLIVE」とならないことを祈っておきます。

去年の2月にあった大阪公演LVも楽しかったものの、違いは感じたというか何というか……。

9日・10日のHNYは配信というカタチになりましたが、どうなりますかね?

……JUNGOおじさんを信じるしかあるまい。


LIVEの話はともかく、本題は2020年の振り返りでした。

「箇条書きにすると諸々困る」と去年痛感したので、とっ散らかった振り返りで。


アイマス絡みでは志希に振り回された印象。

モバマスが一昨年末に更新内容縮小を発表した中で、モバマスSRとしての登場回数が3回!

貴重な出番であることは解りますが、出すぎでは……!?

もっとも、SR[フローラルスター]は総選挙でもぎ取った出番です。

そこに関しては単純に嬉しいですね。

デレステは間接的な出番が多く、上位SRもガシャもナシ。

Spin-off!「オウムアムアに幸運を」や5周年記念曲「Go Just Go!」や総選挙曲「Never ends」。

単純に多くの出番の恩恵を受けていただけ、という気がします。

ミリシタは……普通に考えて「ない」でしょう、と思いきやコラボイベント「Legit Crossover」!!

思いっっっきり、走ることになりました。

結果としては無事にプラチナ称号、プラチナハイスコア、プラチナ総合ハイスコアを獲得。

「自由奔放」は志希の良いところですが、ヨソの事務所にまでおジャマするんじゃありません。


留美さんは奇跡公演で大きな出番があったり、「たぶん雷属性」と判明したり。

デレステSR[貴婦人のたしなみ]も新たに登場。

SSRの2周目も少し警戒……気が早い?


沙理奈はまさかの豆乳コラボ起用。

そもそも豆乳コラボって何――!?

「まさか」は重なり、夏頃の単発企画だと思っていたらクリスマスにも来たんですよね……。

何なんだキッコーマンさん、ありがとうキッコーマンさん。

……春先にも何かありませんか、キッコーマンさん。

つい先日来た、SR[熱を帯びる時間]に関しては特訓前を確保するか考え中です。

沙理奈で限定SRが来るとは……!


ミリシタ側、要するにミリオンライブ!側では5月末からの「 #ミリオンLIVE一挙放送」が強い。

あれだけの熱量を一気にガツンとぶつけられて、何とも思わないPはいないでしょう。

正直なところ、それまでサブ扱いだったミリマスが一気に強くなりました。

いやー……、ライブの記憶をもった状態であらためて「 #てづくり39」を見たいですね、マジで。


そんなミリマス側の担当アイドル、美奈子は2月にPSツアー「Super Duper」で上位SRとして登場。

無事にプラチナ称号は得られたものの、ハイスコアに関してはゴールド止まりとなりました。

3周年イベントは美奈子124位。

惜しいように見えても、その25人の壁を超えるには2倍のptが必要だったりするワケで……。

今年はどうしましょうかね、と。

SSRの出番は春先に恒常「スマイルいちばん」、つい最近のフェス限「小さな燈火」。

前者はおいておくとして、後者のフェス限に関しては何かこう……アレですね!

書くべきか迷うところですが、謎のNTR感がありますね……!

……はい、頭を冷やそうと思います。


さて、アイマスの話はさておいて、去年の頭に立てた目標は「ゲームをする」でした。

それを多少意識した結果か、ゲーム周りは充実していたように思います。


まずは1月に買った「ポケットモンスター ソード」!

結構ガッツリ遊んでいたものの、エキスパンションパスはほぼノータッチ。

せっかく買ったのですから何とかしたいですね、と言っている間に他のゲームも来るワケで。


4月に買った「FINAL FANTASY Ⅶ REMAKE」は……まあ、その。

超高精細に描かれたミッドガルを見て、満足してしまったというか……。

ちょいちょい入るギャルゲー感も当時のままで「そう、こういうのだよ!」とは心底思いました。

続けても不満はないでしょうが、本当に「満足してしまった」んですよね……不思議なことに。

「REMAKE」を冠している意味がラストで解る、とは聞いていますが……。


7月に買った「Ghost of Tsushima」は断言できる、去年の最優秀作品。

盆休みの時間を完全に喰らい、秋からの「冥人奇譚」でも時間を喰らい。

楽しく気持ちいい戦闘と、心に強く打ち込まれる物語の両立。

最後の選択はどちらが正しいか、未だに考えさせられます。

もっとも、「正しい」答えはないのでしょうが……。

「冥人奇譚」は「壱与之譚」をどうしましょうか、とそれはそれで考えさせられます。


9月に買った「モンスターハンターダブルクロス Nintendo Switch Ver.」は意外、という感じ。

何が「意外」かと言えば、予想以上に狩れないんですよね。

「時間が空けば」と思っても、アイマスが予想以上に生活に食い込んでいるので時間はなく……。

MHRiseの発売日が迫っており、既に諦めムードが漂っています。


12月に買った「サイバーパンク2077」は言い出せばキリのない文句がありつつ、楽しい作品。

PS4は仕方ないとしても、PS5やPCでも不安定って何……!?

ただ、数多く……そこら中に仕込まれているフレーバーテキスト的な要素は凄く好き。

和訳のテイストも最高。

全然進んでいないものの、メインストーリーも強烈。

そういった具合でプラスがマイナスを上回る状態になっています。

PS4で安定することはないでしょうが、安心して進められる程度には不具合がなくなるといいな、と。

そこまでの安定とPS5の安定供給、どちらが先になることやら。


アイマスとゲームのことを振り返ったあたりで、今年の目標はどうしますかね……。

私生活が悪くなることはあっても良くなることはないので、その辺はスルー。

そう考えると、今年も「ゲームをする」が無難でしょうか。

「PS5を買う」「PCを買い換える」もアリとは思いますが……目標という感じが薄いような?

何にせよ、良い一年になれば、と。


去年最後&今年最初の更新はこれで終了。

今年の更新がコレ1回だけ、という事態だけは避けようと思います。