※「サイバーパンク2077」のエンディングに関するネタバレを含みます
「サイバーパンク2077」、ひとまず完走。
「ひとまず」とわざわざ付けた理由は単純で、2周目に取り掛かるから、ですね。
さらに言えば、1周目で別のエンディングにも辿り着くつもりです。
エンバースに行ってから長丁場だったので、少々気合を入れる必要がありそうですが……。
今回のVのライフパスはノーマッド、女性。
私自身、「サイバーパンク」の知識が全くないことからそれに近い状況を、と。
辿り着いたエンディングは「太陽」、つまりジョニーの案にノった理由は……感傷的なもの。
正直に言えば、ザックリ下調べをした時は同じノーマッドであるパナムを頼る気でいました。
良くも悪くもノーマッド、夢の街から荒野に還るのも悪くはないだろう、妥当だ、と。
(あくまで「下調べ」であって細部は知らないので、そんな内容かどうかは知りませんが)
しかし、ジョニー絡みのサイドジョブを進めるにつれて、こう思ってしまったワケです。
「ジョニーとローグの物語を続けてあげたい」。
「夜想曲第15番 OP.55-1」の時点で、ローグは理由を伏せてジョニーと別れたまま。
ノーマッドを頼れば当然、ジョニーとローグはそれきりです。
「焼けつくような愛」というサイドジョブの名前とは逆に、明らかに不完全燃焼。
だからこそ、火をつけろ、と。
これはプレイヤーの都合ではありますが、Vの視点で言えば、勝てる確率の最も高い手。
V的にも悪い話ではないかな、という気持ちがあります。
……言い訳っぽいですね。
二人の結末はといえば、手元にローグの銃が遺っており……つまりはそういうもの。
やはり、Vとジョニーの物語に収束するか……!
短い時間ではあったものの、ローグには54年前を感じていてくれたら、と強く願います。
ちなみにジョニーの案、つまりローグの作戦はその私財・人脈をフル活用した恐ろしいもの。
大筋はシンプル。
AVでアラサカ・タワーに突っ込んで、敵を蹴散らしつつ<神輿>まで侵入、それだけです。
ただ、そのAVが爆撃機であったり、突入のサポートに人工衛星を破壊したりと、やることが派手。
もちろん用意された装備も一級品であり、何というか、負ける気がしない状態でした。
とはいえ、何事も予測不可能なことはあるもので――。
決戦では当然ジョニーの愛銃マロリアン・アームズ 3516を使ったものの、正直に言って、弱……。
手持ちのオーバーチュア CRASHに頼れば手早く終わったような、それではいけないような。
<神輿>に到達後は「向こう側」でVやオルトとのやり取り。
そこでの決断があって「太陽」に至っているのですが、少々複雑な気持ちは残りますね。
何せ「プレイヤー≒V」という構図の作品です。
それなのに<神輿>でプレイヤーがジョニーを操り、Vを助け、ジョニーを切る。
何か別のところ・別の条件で分岐してほしかったような……?
ちょっとだけモヤモヤします。
現実世界に帰ってきて待っていたのは……リバー。
寝返りをうってびっくりすることなんて人生でそうそうないでしょうが、私にとっては今回がソレ。
唯一、ロマンス(ベッドシーン)を経験した相手、リバー・ウォードその人がそこにいた、という。
ジョニーとの別れでしんみりしていた直後に恋人が来るとは思わないじゃん……!?
(V視点では<神輿>の直後ではないとはいえ、プレイヤー視点では直後)
いろいろなサイトでロマンスを推してくるな、と思っていたのですが、まさかこういうこととは。
オマケ的なものだと思っていたのですが、エンディングに絡んでくる要素だったのですね。
ジュディを選んでいたら、誰も選んでいなかったら、と少し考えてしまいます。
しかし、えらく豪勢な場所に住んでますね、V。
流石にケリーレベルとは言えませんが、少なくとも「サイコファン」以上の立派な家です。
ともあれ、リバーに見送られて向かうはアフターライフ。
みんなに「ボス」と呼ばれながら、ミスター・ブルーアイズに依頼を受けてクリスタル・パレスへ。
そして――スタッフロール、と。
このエンディング、個人的には納得のいくものでした。
「太陽」のトロフィー情報には「アフターライフのレジェンドになる」と書かれています。
つまり、レジェンドとしてナイトシティに名を残したのだな、当初の目標を成し遂げたのだな、と。
ただ、リバーに話したように、以前と同じくもうすぐ死ぬことに変わりはない。
<神輿>でも、既にVは身体の持ち主ではないとオルトに告げられています。
<Relic>に身体を変えられたことは確かで、ジョニーがいなくなっても長くはない。
だからこそ、最後の最後にレジェンドとしての仕事を――名を確たるものにするために。
……そう思っていたのに、「ミスター・ブルーアイズとは誰?」という話が突然出てきてですね。
エンディング中、彼はミリテクが寄越したプロキシだと思っていたのですよ。
<神輿>が破壊されて<Relic>の嘘が暴かれたことにより、アラサカの秩序は崩れ去った。
ミリテクが新しくその座に就くのならばこのタイミングだ、と。
クリスタル・パレスの顧客データもそのためだ、と。
しかし、このブログの記事を書くにあたって、表記を気にしていたところ事情は一変。
「『クリスタル・パレス』か『クリスタルパレス』か」と気にしている場合ではなくなりました。
変なことを気にして検索するもんじゃないですね……!
つまり、「ミリテクのプロキシ」という考え方は完全に的外れだったのです。
この点に関しては、AVの中で見られるヴィクターのメッセージでも触れられています。
依頼人は八方手を尽くして調べてもなお、正体不明である、と。
では、「ミスター・ブルーアイズとは誰?」ということになりますが、そのヒントはサイドジョブに。
ただの被害者だと思っていたら真っ黒なウラを見せたサンドラ・ドーセット。
完全に妄言だと思っていた預言者ギャリー。
その後が心配で仕方ないジェファーソン・ペラレス。
それらのバラバラの点が線で繋がり、先にいるのがそのミスター・ブルーアイズ。
その正体は暴走AIに乗っ取られた人間――という話が出てきました。
「全面開示」で登場する他者を操るプログラム。
「預言者の唄」での暗号めいたやり取り。
「覚めない夢」の脳や意識の改竄、Vへの警告、そして何より――ミスター・ブルーアイズ本人。
何でもアリのナイトシティのパーツだと思っていた、謎の要素がカッチリと噛み合う……という。
では暴走AI、ブラックウォールの向こう側の連中と取引する意味は?
それはきっと、V自身の延命でしょう。
言われてみれば、彼との会話で「Vなら生き延びる」という話をしているのですよ。
Vからも「そっちの約束を忘れないで」と釘を刺しており、何だか「先」があるような雰囲気です。
とはいえ、そこはあのオルトにさえ見放されたV。
当初、延命はあり得ないだろうな、と思っていたのですが……。
しかし、仮に全てがそうだとすれば、VはAI側の尖兵ということになるような?
そういえば「精神を再構築、コンストラクトとしてVの身体に定着」というオルトの話がありました。
Vとジョニーを分離する時にそれが行われていたとすれば、Vは既にAI寄りの存在……?
幕が上がるのは企業と企業の戦争ではなく、AIと人間の戦争。
ブラックウォールを越えた侵略者たちによる、社会の是正。
それもまた「サイバーパンク」なら、VはAIの体制に反発するのか? それとも人間の体制に?
考えてみると楽しくなってきますね……。
まあ、又聞きなので信憑性は保証しませんし、文責は負いませんよ、と最後にブン投げつつ。
現時点では謎の存在のミスター・ブルーアイズ。
今後の展開(DLC?)が気になりますね。
「エンディングで謎を増やすんじゃない」という本音はさておいて。
少し調べてみたところ、こうして大きな謎が残るエンディングはこの「太陽」だけのようです。
よりによってえらいエンディングから見たな……!
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