2019/01/20

感 ジュラシック・ワールド

何周遅れだ、という話ですが……「ジュラシック・ワールド」をようやく観ました。

今まで観ていなかった理由は単純で、「何でラプトルとバイクで並走しているのか」というもの。
要するに、人類と恐竜で(目的は分からないものの)明らかに共闘しているじゃないか、と。
今まで恐竜は制御できないもの、と散々描いてきたハズなのに……?

観ようと思った理由は単に「気が向いたから」でしたが……良かったと言えます、凄く。
「ジュラシック・パーク」のオマージュを盛り込みつつ、シリアスも笑いもキッチリと。
「こういうシーンが観たかったんだろう?」という場面も多く、かなり満足できましたね。
何とは言いませんが、ラスト近辺のシーンの破壊力は凄まじいものがありました。
当時「恐ろしい」と思って観たシーンと似た構図が、期待感・高揚感で満ち溢れるとは……!
独立した施設という印象が強い過去作と違い、今回は営業中のテーマパークというのも良し。
施設側でアクシデントが起き、パーク側に被害が及ばないように苦慮する前半の緊張感!
……まぁ、もちろんパニックに陥るワケですが。
テーマパークとしてのジュラシック・ワールドが垣間見られるのも面白い試み。
ジュラシック・パークはプレオープンでしかなく、以降は施設でしたからね……。
こうして多くの人がパークを楽しんでいる様子は今までになかったものです。

今までになかった、といえば今回のメイン恐竜であるインドミナス・レックス。
最大の特徴は人類によって生み出されたハイブリッド恐竜、という点。
その大暴れが軸になってストーリーは進んでいく、という。
今までは実在した恐竜ばかりで、作られた存在が出てくるのは初めてです。
コイツに関しては埒外の存在ではありますが、落とし込みどころとしては自然かと。
特殊能力をもつ、知能が高い、そもそも身体能力が高い……と高スペック。
しかし、特殊能力といっても実在する生物の応用であり、ブッ飛んではいないのです。
まさに怪獣! という感じではないので、個人的にはセーフに思えますね。
もっとも、劇中で「恐竜モドキ」と呼ばれており、その点においても納得できることも確か。
まぁ、恐竜ではないよね。

観ていなかった理由として挙げた、「人類と恐竜の共闘」に関しては作中で上手く消化。
というのも、いきなり主人公兄弟が恐竜を飼っていることが示唆されるのです。
さらに、ジュラシック・ワールドがまるで動物園のように客から思われている、とも。
つまり、恐竜が動物とほぼ同じような位置まで来ている世界なのだな、と納得。
ジュラシック・パークから何十年も経ち、(事故を起こしつつも)社会に浸透しているのでしょう。
そう考えると、ヴェロキラプトルとの並走は狩猟犬と並走しているようなものかな、と。
……暴論かもしれません。

ともあれ、昔を思い出しつつ、ハイテンションに楽しめた一本となりました。
こうなると続編の「~炎の王国」も観ないといけないような気がしますね。
ただ、世間では「ジュラシック・マンション」とも呼ばれていて、僅かな不安要素も……?
この熱が冷めないうちに観ておきたいと思います。